●英名:Ajwain(アジョワン)
●和名:アジョワン
●学名:Carum ajowan BENITH.
●科名:セリ科 一年草
●原産地:北アフリカ、北アジア
●主な産地:インド、エジプト、イラン、アフガニスタン、パキスタンなど
アジョワンはセロリなどと同じセリ科だが、種を砕くとタイムに似た味と香りがする。インド料理には欠かせないスパイスであり、また薬用としても家庭で重宝されている。アジョワンから採れた精油には防腐効果や殺菌効果がある。
種はタイムに似た芳香を持つが、タイムよりもいくぶん辛く刺激的な苦みがある。種を砕いて使うほか、砕いて蒸留して作られるアジョワン種子油も利用されている。アジョワンの香りはチモールという成分によるもので、精油の40〜50%を占めている。
アジョワンはインドの家庭料理ではたいへんよく使われ、カレーパウダーの原料でもある。タイムに似た香味なので、タイムの代わりとしても利用できる。ただしその場合はタイムよりも味が濃いので、少量にすること。
南西アジアではパン、ペストリー、ピクルスにもよく使われる。
種子油はリキュールの香味づけやピクルス、ミートソース、ソース類の着香料として最適。
精油に多く含まれるチモールという成分は殺菌力が強く、防腐剤やマウスウォッシュ、歯磨きにも使われている。
アジョワンの種はおなかの張りや消化不良の薬として飲用する。消化の悪い豆料理やデンプン質の食べ物によくアジョワンが用いられるのも、そのためである。
アジョワンは、カレー料理を始め、インド料理全般において幅広く利用されている。インドではメジャーなスパイスだが、インド以外の国ではほとんど使われることがない。
インドでは、大切なタンパク源として、いろんな料理に豆を使用する。豆を摂取することによって発生する腸内ガスを、抑制する働きがアジョワンにはある。
食用以外にも、アジョワンの強い殺菌力を利用して、伝染病の際にはアジョワン水を消毒液として用いている。
スパイス大国のインドなだけに、スパイスの真髄まで知り尽くし、100%有効利用している。スパイスについて知り尽くした中で作り出されたカレー料理が、おいしくないわけがない。